Case Study

NEC Display Solutions Europe GmbH

Boardのおかげで正しい時刻で正しい場所に:サプライチェーンのグローバルモニタリング

ディスプレイメーカー
ドイツのミュンヘンを拠点とするNEC Display Solutions Europe GmbHの欧州本部は、EMEA (European, Middle East and Africa:ヨーロッパ、中東、およびアフリカ)地域のすべての事業および販売活動に責任を負っています。NECの技術的な専門知識とNECディスプレイソリューションズ独自の研究開発の組み合わせによって、NEC Display Solutions Europe GmbHはディスプレイ製品およびソリューションのグローバル市場リーダーの1つとなっています。ディスプレイ製品群は市場で最も広範なラインナップを誇り、特殊デスクトップLCDやデジタル・小売表記用大型パブリックディスプレイを持ち、その範囲は新規ユーザーからプロ向けのクラスに及んでいます。プロジェクターのビジネス部門は、ポータブルプロジェクターからビジネスプロジェクターまで、売り場用途の24時間連続稼働製品からデジタルシネマプロジェクターまでの製品を含んでいます。

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日本電気株式会社はインターネット、ブロードバンドネットワーク、および企業ビジネスソリューションの主要なプロバイダーで、多様でグローバルな顧客ベースの特別な要件を満たすのを目標としています。ITやネットワーク分野でその技術力を統合し、NECエレクトロニクス株式会社を通して極めてモダンな半導体ソリューションを導入することによって、NECはコンピューター、ネットワーク、および電子部品の主要部門で目的に応じたソリューションを提供することができます。NECグループ会社は世界中に15万人以上の従業員がいます。

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課題
NECディスプレイソリューションズのような製造・販売会社にとってサプライチェーンを含む全体的なプランニングシステム(数量・価格プランニングから、結果として生じる貢献までの標準コストのプランニング、および販売プランニング)は、事業全体にとって核となる極めて重要な成功要因です。この会社の製品の競争市場での入手可能性に対する要求は過去数年でさらに増しています。この動的な環境のニーズに応えるため、NECディスプレイソリューションズは世界のユーザーに関して毎日の運用調達プランニングを含む個々のプランニングモジュールと相互につながるプランニングモジュールをマッピングし統合する柔軟なプランニング・レポーティングソリューションを必要としていました。会社はユーザーに高度な柔軟性を提供するExcelを使用していましたが、同時にプランニングデータのデータ一貫性、安全性、コラボレーションおよび統合に関しては多くの難点を抱えていました。

このため、NECディスプレイソリューションズは、標準化され、統合されたグループ全体のレポーティング・プランニングソリューションを実現するために、PLATO (planning(プランニング)、logistics(ロジスティックス)、analysis(分析)、transparency(透明性)、overview(概観))プロジェクトを作成しました。PLATOプロジェクトが直面していた最も大きな課題はロジスティックス分析、プランニングおよび運用の間のバランスだけではなく、調達プランニング、製品の分配、商品の流れのモニタリングの間のバランスを取ることでした。プロジェクトは異なるメンタリティ(欧州と日本)を持つ国際チームの異なるプランニングプロセスと、包括的なプランニングモデルのBIソリューションのロジックへの変換を考慮しなければなりませんでした。

プロジェクトの目標を実現するために、特に以下の要素が定められました。

  • 予算編成、予測(ローリングプランニング)、サプライチェーン、およびBCS (budget controlling system:予算管理システム)を含む非常に異なるプランニングプロセスの統合と標準化
  • 運用調達プランニングでの製品流通および在庫ストックの最適化と、これによる販売プロセスの最適化
  • 真実の単一ポイント:中央データレポジトリ経由でのすべてのプランニングされたデータおよび実データへのリアルタイムアクセス

 



Boardソリューション
プロジェクトの始めに広範なビューティーコンテスト(概念実証)があり、Board Deutschland GmbHはその専門的能力と機能要件を満たす能力について説得力のある証拠を提供するBIツールキット、Boardを使用しました。集中的な5日間のワークショップの後、Boardは長期にわたってパートナーとなっているDMCとともに、最終的に最初の20の競合他社すべてに勝利しました。以前に使われていたツールExcelは、プランニングデータのデータ一貫性、安全性、コラボレーションおよび統合などの分野で多くの難点がありましたが、同時にユーザーに特に高度な柔軟性を与えており、NECのプロジェクトの関係者はBIソフトウェアソリューションに変換する際はこの分野で妥協しなければならないだろうと実際に考えていました。 Boardは実データの提供者の役割を果たす各種運用システムからのデータの包括的で柔軟な分析を可能にします。このデータはビジネスの進行中のプランニングが同時に多くの異なるレベルで行われることを可能にするプランニング機能によって補完されます。アプリケーションの中核は同期化の取り組みの最適化、一貫した集中化されたデータ管理、販売、調達、財政分野でのプロセス全体の改善です。

調達プランニングは、在庫インベントリーと予測の現在の変更に関して2週間ごとに更新される全欧州からの予測値に基づいています。調達をするユーザーは、事前に配送車と配送先とともに6ヶ月間の購入数量を計画します。シミュレーションシートでユーザーは向こう6ヶ月間の在庫展開をシミュレートし、それをプランニングに含むことができます。計算を有効にすることで地域内での商品の流通、配送日までの商品の自動的な時系列移動、未決定でまだ配送されていない商品の計算、およびバーチャル在庫と入手可能性を決定することができます。 同時に、調達プランニングを行っていくと、2番目の画面でユーザーは向こう2ヶ月について発注された現在の数量とすでに運送中の商品の概要を見ることができますが、これは毎日自動的にアップロードされます。ここでユーザーは自動的に商品を地域に流通させ、未決定の商品とすでに運送中の商品を見ることができます。 さらに、各子画面で週ごとの流通を見ることができます。この情報はすべて欧州の各販売部長が自動的にアクセスでき、情報の最適な流れが保証されています。計画者は再配置を行なったり、また商品を各倉庫に分散させたりすることで配送の障害に素早く対応することができます。 実データの大部分はSAP/R3から来ます。さらにロジスティックス部門からの入庫リストはMS Excelから毎日アップロードされます。また、プランニング目的の標準コストがアップロードされ、バージョンが管理されます。

顧客の価値
Boardはサプライチェーンの分野でのプランニングと会社全体の管理について不可欠な機能をすべてサポートします。監督部門だけではなく、管理およびビジネスプランニング部門のどちらも独立した分析およびレポートを作成し、日本の親会社が利用できるようにすることができます。 エラーを最小限に抑える中央データ管理システムのおかげで、ローリングプランニングの費用が減少しています。データベースをベースとしたバージョンが導入されたので、SAPからの在庫データ、日次入庫リスト、予測値、および売上値の手作業による移し替えが必要なくなり、エラー率が大幅に削減されました。システム内で新製品の追加も行われています。中央データ管理システムでは、現在割り当てられている注文数を予測に表示することができ、商品到着時間を毎日追うことができます。これによってマテリアルプランニングが改善され、調整が容易になります。プランニングと購入の間のデータギャップはサプライヤーのところまで埋められ、サプライヤーもシステムに直接アクセスし、注文数を確認できます。 管理および監督部門は情報供給の改善によって利益を得ます。分析とレポートはより迅速になってさらに多くのデータを含むようになり、透明性の改善によってすべての決定の質も高められます。

経営プランニングの2つの重要な改善:

  • 時間削減と品質向上という改善がありました。販売部長はシステムに恒久的にアクセスでき、その2週間のプランニングサイクルを固守しやすくなりました。Excelは使用されなくなったので、時間がかかるプランニング設定(新製品寿命サイクル)とバージョニングに関する作業が必要なくなりました。
  • プランニングプロセスの簡略化:プロジェクトの枠内で様々な部門の各種プロセスが統合され、調整されました。プランニングユーザーはすべて同じシステムにアクセスできるようになり、矛盾が回避されています。.

 

サプライチェーン部門も利益を得ています。統合データ管理システム(予測、在庫データ、調達プランニング、配送数量)とレポート作成の容易さのおかげで、両プロセス(再配置、配送の障害)と在庫管理が最適化されています。