Case Study

Volkswagen Mexico - Case Study

Volkswagen de Mexico, Puebla and Silao (Mexico)

会社概要

世界中にある6か所のフォルクスワーゲン製造工場のうちの1つであるフォルクスワーゲンメキシコは、フォルクスワーゲンジェッタ、ビートル、ビートルカブリオレ、そしてゴルフ7のほか、フォルクスワーゲンが保有するさまざまな他の車種に使われるエンジンやコンポーネントの製造を行うプエブラとシラオの工場において、サプライヤーの従業員49,000人を含む65,000人以上の従業員を雇用しています。現在3.6百万平方メートル以上の敷地を有するこの工場は、1964年から操業を続けています。

 

課題

2015年まで、フォルクスワーゲンメキシコの財務部は、年間計画を作成し、会社運営において重要な財務マイルストーンを開発するために、Microsoft Office製品上で動作する複数のアプリケーションを使用していました。

主にMicrosoft Accessデータベースで作成されたこれらのアプリケーション、フラットファイル、Microsoft Excelスプレッドシート、そして他の関連システムへの手動接続は、柔軟性に欠け、孤立し、安全性が不足し、それぞれの手作業による処理と統合には多大な時間を要し、またエラーが発生しやすいものでした。各計画プロセスサイクルは、時には数値計算で偏差を含むこともあり、これらのプロセスを手作業で行うことに膨大な作業時間を費やしていました。そのような手作業のプロセスは多大な損失をもたらすエラーを生じかねず、結果的に混乱と潜在的に不正確な根拠に基づく計画サイクルとKPIへとつながります。

 

ソリューション

技術的およびビジネス的な問題を軽減するために、2015年、フォルクスワーゲンメキシコは、従来のプロセスよりもスムーズで、自動的で、そしてより効率的な計画プロセスを実現するビジネス・インテリジェンス戦略を実装可能な柔軟なFP&Aソフトウェアソリューションを探すことにしました。

オラクル、IBM、SAPおよびQlikなど、財務計画と分析(FP&A)およびBIレポートの向けのエンタープライズソフトウェアベンダ候補を大々的に審査した結果、フォルクスワーゲンメキシコはBOARDプラットフォームを選択しました。それは、組込みのETLとコーディング不要のアプリケーション開発を備えた1つのデータベース上で、FP&A、財務と戦略的企業業績管理、そしてBIと予測分析を統合したビジネスユーザー向けのプラットフォームです。

フォルクスワーゲンメキシコは主な選択理由として、柔軟性、データ分析能力、仮想ハードウェア向けの技術基盤等、BOARDプラットフォームの優れた機能を挙げました。

BOARDプラットフォームのコーディング不要というツールキットアプローチにより、フォルクスワーゲンメキシコのビジネスユーザーは、プラットフォームメニューから要素をドラッグ&ドロップすることで、アプリケーションを簡単に開発および再構成することができます。Microsoft Office製品との緊密な統合により、それらのユーザーにExcelでの操作で慣れ親しんだものと同様のルック&フィールを提供します。

 

結果

BOARDプラットフォーム開発の最初の1年で、フォルクスワーゲンメキシコは、限界利益計算プログラム、統合プログラム、入力統合、差異分析、そしてレポートを中心に、財務計画アプリケーションの開発と稼働に成功しました。 

限界利益計算は原価計算の概念であり、これによりフォルクスワーゲンは、各製品の相対的な収益性とメキシコの工場の取り扱い品目を定めることができます。フォルクスワーゲンは、最も高い利益もしくは与えられた部分に対する昨年の財務計画サイクルと比較した際の違いに基いてどの部分を強化するかを定めるために、指標によってビジネスの異なる分野を評価することができます。BOARDをもとにしたアプリケーションにより、フォルクスワーゲンは現在各製品と事業分野の収益と経費統合の構成を正確に定めることができます。

フォルクスワーゲンメキシコの統合アプリケーションは、分析とシミュレーションの基盤として全てのデータをまとめた完全な統合リポジトリとして会社とユーザに提供するために、メキシコ国内の多くのエンドユーザーからの情報、SAP FI(財務モジュール)からの財務情報、そしてドイツにあるグローバルシステムからの情報を自動的に収集および統合します。

他にも、入力統合、差異分析そしてレポートのためのアプリケーションがBOARDプラットフォームに実装されています。入力統合アプリケーションにより、各ビジネスデータの保有者は、強力なビジネスルール検証プロセスを通して、社内の他のシステムへデータを入力および公開することができます。差異分析アプリケーションにより、ビジネスユーザーは結論を完全に理解するためにデータと計算を大局的に見ることができ、また、財務計画と実績との違いを数字で説明することができます。

レポートに関しては、現在フォルクスワーゲン本社へ情報を提示するための20以上の標準レポートがあります。カスタムレポートに関しては、エンドユーザーは現在、要素を直観的にドラッグ&ドロップをすることで任意のレポートを作成できる協力なな多次元BOARDデータベースを有しています。1つのデータソースであるBOARDプラットフォームから情報を抽出することで、多大な時間の節約と一貫した品質と正確さの確保を実現しています。プラットフォームの柔軟性により、任意の高精度なレポートを簡単に作成することができ、、全てのレポートにおいてユーザは強力なドリルダウン機能によりさらに詳細なデータを分析することができます。

 

利益

 

フォルクスワーゲンメキシコの財務部門の報告によると、費用削減と計画の前提データの精度向上が結びつき、プロセス、精度そして財務戦略効果の可視化の大幅な改善により、2015年2月の実装以来57%から91%の効率アップの恩恵を受けています。